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おりものの異常から考える性病感染

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そもそもおりものの役割とは…

おりものの異常 テーマ画像

photo by UweRichterPhotography

 

膣分泌液(おりもの)は膣内の炎症の予防や性交時の潤滑効果があります。分泌には女性ホルモンが大きく関係しており、月経から排卵までの2週間は量が少なく、排卵前後は非常に多くなって粘り気を持つようになります。排卵から2週間だんだん分泌物は量が減って粘り気が出て、人によっては色が黄色っぽくなったり臭いがきつくなったりします。

性交時の愛液はこの分泌物と膣口付近にあるバルトリン腺からの分泌液が混ざり合ったもので多い人だと200mlくらい出ると言われていますが、通常は10〜20ml位だそうです。

おりものに異常をきたす性病

おりものの異常 テーマ画像2

 

おりものの異常から考えられる性病はいくつかあります。下記におりものに現れる異常の代表的な症状をまとめました。

性病名

おりものの症状

カンジダ

白いチーズのかすのようなおりものが増えます。石鹸で洗い流そうとすると激しい痛みを伴うので注意しましょう。

→カンジダの治療薬

トリコモナス

泡の混じった白くて粘度の高く生臭い分泌物が増えます。膣錠や内服薬によって治療が可能です。

→トリコモナスの治療薬

クラミジア/淋病

おりものの量が増え不正出血の症状があります。おりものに血が混じっている場合、他にもカンジダの可能性も考えられます。

→クラミジア/淋病の治療薬(※)

細菌性膣炎

分泌物が黄色っぽくなり、量が増えます。おりものの臭いが強くなります。清潔にしてゆったりとした服装で過ごしましょう。

(※)…クラミジア・淋病には同じ治療薬が処方されるため、クラミジアの治療薬ページにリンクされています

 

※細菌性膣炎について・・・・

 

細菌性膣炎は性行為によって感染するような性病ではありません。通常、膣内は乳酸菌により強い酸性に保たれているため、大腸菌や臭いの原因となる菌の増殖を防いでいます。しかし膣内環境が損なわれている等の理由から、乳酸菌による自浄作用が働いていないことで起こります。
膣内環境が損なわれる理由には過度のセックスや膣洗浄のしすぎ、疲労や体力の低下があげられます。性病ではないため自然治癒することがありますにで、まずは腸内環境を整えることを優先に考えましょう。

 


おりものの異常が出た時にとるべき行動

上記のいずれかの症状が出ている場合、何らかの性病に感染している可能性があります。性病はウイルスや細菌による感染症ですので、放っておいても絶対に治癒しません。それぞれの性病に対して適切な処置を行いましょう。

 

症状が治まっても放置してはいけない理由

おりものの異常 テーマ画像3

【女性が性病を放置する事の危険性】

  • 不妊症になる

    これは男女関係なく可能性のある話です。性病を放置する事によって最悪の場合、骨盤付属器炎を発症し卵管の通貨障害を起こします。

  •  

  • 母子感染を起こす

    女性にしか出来ない“出産”という大仕事。性病状態で妊娠・出産を迎えることで赤ちゃんにまで性病感染が起きる可能性があります。赤ちゃんに感染することで重大な後遺症を負って産まれるケースもあります。

おりものの異常が時間と共に治まってくるケースもあります。もともと性病には無症状で進行するものも多く、一時的な体調不良などと重なって“おりもの異常”という症状が出ただけかもしれません。しかし、それは性病が完治したワケではありません。体内にいる細菌・ウイルスを退治しないかぎり常に性病状態であることを忘れないでください。

→詳しくは『性病を放置してはいけない5つの理由』

 

おりもの異常があったときの行動手順

 

おりものの異常 テーマ画像4

  • 性病を確定させる

    まずは自分が何の性病に感染しているのかをハッキリさせる必要があります。病院に行ければ一番いいのですが、『時間がない・行きたくない』などの理由から病院に行けない場合は自宅で出来る性病検査キットなども販売されています。

  •  

  • 性病に対応した治療薬を使用する

    その後、その性病に対応した治療薬・抗生物質によって体内の細菌・ウイルスを退治しましょう。最近ではネットで抗生物質の購入も可能になっています。下記ページより自身の性病に対応した抗生物質を見つけ適切な対処をとってください。

→病院に行けない場合の性病対処法はコチラから

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