【男性版】性病から不妊症になってしまった時の検査と治療法
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photo by Nina Matthews Photography
不妊の原因は女性にある事もありますが、男性に原因がある事も考えられます。なので最初の1回目にパートナーがいったとしても女性だけで治療をすすめる事はありません。男性・女性両方とも検査をします。今回は男性の検査は何をするか紹介します。
不妊症の検査
- 血液検査
性病を含む感染症の検査、染色体の検査、ホルモンの検査をします。量としては10ml位採血します。結果が出るまでの期間は2〜4週間程度です。
- 精液検査
病院で射精していただく事もありますが、初回は自宅で検査予約当日の精子を検査します。(病院によっては検査3日前から射精をしないでと指導される事もあります)検査では精液の量と粘度、色を見るだけでなく、精子の量・運動率・奇形精子の存在を確認します。当日結果がわかる事もありますが、1〜2週間要する事もあります。
不妊の検査、治療は段階的に行います。最初は排卵日の近くに性交を行い妊娠を試みます。排卵日に性交しても妊娠しない時に女性の膣分泌物と精子の相性を検査する事があります。病院受診前に性交して女性器に入った精液の能力を測定します。病院に行く事はありませんが性欲と関係なく性交する事は男性の精神的負担が非常に大きいです。
不妊症の治療
不妊症の検査で精子に異常がある時には人工受精を試みます。最初に行う人工受精は女性の排卵日近くに精液を病院にもっていき、濃縮処理をした後女性の子宮口に精子を入れる方法です。最初の人工受精がうまくいかない時は顕微鏡下で受精した卵を女性の子宮に戻す体外受精を行います。男性の精子がどうしても取れない時には精嚢や精巣から直接注射器で精子をとる方法もあります。
この他に必要に応じてホルモン療法、薬物投与、手術を行う事もあります。
男性と女性の違いだけでなく人それぞれ子供が欲しいと言う想いは違いがあります。
不妊治療は他の病気の治療と違い、男女双方に精神的負担が非常に大きいものです。
結果は結果として、治療をお互いに思いやりをもって臨めたときは真の信頼関係が存在するカップルになれるでしょう。
不妊症の原因が性病にあるかも…そんな時に行われる治療法
性病は不妊症の原因になりますが、不妊症の原因が性病であると断定することは難しく、多くは原因がはっきりしないけど、12カ月避妊をしてないのに妊娠に至らない、子供が早く欲しい。そんな時は不妊外来に通います。
不妊症の治療と言うと人工受精を思い浮かべる人が多いのですが、実際には体外受精というのは不妊症対策の最終手段です。そこに至るまでに検査と治療を繰り返し、出来るだけ自然に近い形で妊娠できるように努力します。不妊治療は日進月歩、病院により段階は違いますが一般例を紹介します。
現在行われている不妊症治療の代表例
- タイミング法
基礎体温とホルモンの値を見ながら排卵日近くで性交をします。
- ホルモン療法
卵の成長が十分でない、月経の周期が安定しない、基礎体温・血液検査からホルモンの値が低い時はホルモン剤を内服又は筋肉注射をします。月経終了後から連日ホルモン注射をする事もあります。
- 人工受精
精子を人工的に子宮内に注入します。ホルモン剤治療と並行して行う事もあります。注入する精子はそのままを使う事もありますが、濃縮処理をして注入する事もあります。
- 顕微授精
ホルモン注射をして成熟した卵を、お腹に針を刺して取る必要があります。局所麻酔もできますが麻酔の注射も痛いので、麻酔しない事が多いです。採った卵はシャーレの中で受精させます。受精した卵を女性の体に戻します。戻した受精卵が子宮内に着床したら妊娠成立です。
採卵時に幾つかの卵子をとりますが、数に限りがあるので、治療を何回か繰り返す時は複数回ホルモン注射、採卵を繰り返します。
夫婦揃って治療に励むことが妊娠への一番の近道
不妊治療は女性だけで行う事の出来ない治療です。毎回の生理にため息をつく、先の見えないゴールにイライラする事もあります。カップルとして「やっていけない」とケンカをしてしまう事もあります。幸せな二人の暮らしをするために、不妊症のリスクは少しでも少ない方が良いです。性行為の時は性病にならないように気をつけましょう。
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