インキンタムシ(いんきんたむし)の症状と感染経路、治療法
ツイート水虫の原因である白癬菌が股間部分の皮膚にうつることで発症するインキンタムシ。正確には性病ではないのですが、一度感染すると再発率が高いやっかいな皮膚病ですので、しっかりと治し切るようにしましょう。
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※白癬菌は全身のどこにでも感染する可能性があります。性器周辺のものをインキンタムシと呼びます。
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インキンタムシ(いんきんたむし)の原因は水虫と同じ!?
インキンタムシの原因
水虫と同じ白癬菌による感染。女性よりも男性に多く、汗をかき蒸れやすくなる夏に特に多くみられます。
インキンタムシの感染経路
性行為による感染の可能性は低いです。水虫を発症している足(自分・他人問わず)から白癬菌がうつってくることが大半です。(足を触った手でそのまま性器周辺を触る、など)
インキンタムシの症状
水虫と同じ白癬菌ですが、症状は水虫とは異なります。
- 初期
小さなブツブツや黄色い水ぶくれが発生します。
- 中期
だんだんと外側に広がり、円形や地図状の赤みのある発疹となっていきます。
- 後期
発疹は中心部分から治っていき、色素の沈着がみられるようになります。発疹の境界部分では赤みがまし、境目がはっきりとしていて皮膚がむけた状態となっています。
強いかゆみを伴うことが特徴で、入浴などで体温が上がると痒みが増します。性器そのものよりも、股〜太もも・お尻にかけて広範囲に及ぶことが多いです。
インキンタムシの検査内容
基本的には皮膚の状態をみることで判断することが可能ですが、皮膚をこすって顕微鏡で確認することもあります。白癬菌の存在が確認されれば感染していることになります。
インキンタムシの治療法
白癬菌に効果のある塗り薬を使うことで、比較的簡単に治ります。但し、白癬菌に効果のない薬を使うことで症状が悪化する可能性がありますので注意すること!また、塗り薬で効果が得られない場合は服用薬を処方されることもあります。
塗り薬によって痒み自体は1週間ほどで治まります。しかし、白癬菌の住み着いている皮膚が生まれ変わるのには1〜2か月程度かかりますので、その間は塗り薬を使い続けるようにしましょう。
インキンタムシについての補足
- 自身の足の水虫が原因であることが多いので、同時に水虫の治療も行いましょう。
- 感染状態を放置すると色素沈着が進み、完治しても黒ずんだ皮膚のまま治らないこともあります。特に女性の場合、水着などを着た時に分かりやすいので早期治療を進めましょう。
- 一度感染した人は、白癬菌が繁殖しやすい環境であるため、治療後も再発の可能性が考えられます。
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